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工程データ

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概要 #

 改善カテゴリの「工程データ」アプリは生産設備の1工程のデータを表示します。工程内の主軸負荷や溶接電流や温度を表示できます。同じ工具で負荷がかかっていない部分などを特定し、工程内での改善対象を特定するのに使用します。

[工程データ表示 メイン画面]

工程を選択する方法 #

工程データの閲覧にはいくつかの方法があります。

(1)タイムチャートのグラフから工程を選択する
(2)稼働状況集計のグラフの中から、工程を選択する
(3)負荷状況のグラフの中から工程を選択する
(4)検索条件より、設備、期間を絞り込んで選択する

もっとも簡単なのが(1)です。問題のある工程を探すところから始める場合は(2)、(3)のパレート図などを活用しながら、 課題の探索・深堀を行う場合に適しています。

工程検索方法 #

①”条件選択”を左クリック
②対象の工程を実施している設備を選択
③対象の期間を選択
④”工程検索”を左クリックする。これで期間内に実施した工程開始~工程完了の履歴が下に表示される
⑤対象の工程を実施した期間を選択
⑥”OK”をクリック

工程データ画面の説明 #

工程データは以下のように選択部がハイライト表示され、切削力推移(上部グラフ)、プログラム番号(左下)、NCプログラムの内容(下中央)、切削パス(右下)が連動します。

①切削力を表示 #

切削力をクリックすると、選択した部分に連動して下半分の表示が切り替わります。

切削力推移 拡大縮小機能 #

①のグラフの中で左クリックしたままドラッグして範囲選択すると、その範囲が拡大表示されます。

使用工具ごとの表示切替 #

切削力推移に表示させる切削力を工具ごとに絞り込むことができます。工具の設定方法はLoggerインストーラマニュアルを参照してください。

下の例では、2種類の切削工具を絞り込み、切削力を拡大表示しています。

②プログラム番号と使用工具表示 #

加工を行ったプログラムの名前とブロック番号、工具番号が表示されます。また、NCプログラムの詳細も表示されます。

下の例では、加工プログラムのブロックの選択からNCプログラムの内容を連動表示しています。

③切削パスの表示 #

切削パスの3D表示をすることができます。

3Dパス表示 #

切削パスは切削力のグラフと関連づいています。上画面から切削力を選択すると、そこに対応する切削パスがオレンジ色でハイライトされます。同様に、プログラム名をクリックした場合も対応部分がハイライト表示されます。

パス表示の設定 #

パス表示のウインドウの設定から、表示させるパスの種類等、絞り込みが可能です。

①表示する項目を選択します。複数同時に表示すると煩雑になるので注意してください。

②表示するパスを送り速度で絞り込みます。スライダの左側にすると早い送り速度のパスが表示されなくなり、右にすると早送りのパスも表示されます。10%程度がおすすめです。値を大きく(スライダの右側)すると表示が煩雑になるので注意してください。

③設備の主軸方向を変更できます。

指定したフォルダに、3D切削パスの画像ファイルが保存されます。

3Dパス表示の操作 #

3D切削パスをより詳細に確認するためマウスボタン操作、各種機能アイコンより操作します。

拡大縮小(🖱️中央ホイール上下) #

マウスホイールの上下で、図に置いたマウスカーソルを中心に拡大・縮小します。

移動(🖱️右クリックドラッグ) #

3D切削パスをマウスカーソルで任意の位置に移動する機能です。マウス右クリックしたまま、画面上でマウスカーソルを移動すると、マウスカーソルの動きに合わせて3D切削パスが画面上を移動します。右クリックを離すと操作を終了します。

回転(🖱️左クリックドラッグ) #

3D切削パスをマウスカーソルを中心とした任意の傾きに回転する機能となります。マウス左クリックしたまま、画面上でマウスカーソルを移動すると、マウスカーソルの動きに合わせて3D切削パスが回転します。左クリックを離すと終了します。

視点リセット(Home) #

拡大/移動/回転をした3D切削パスを初期表示の状態に戻します。

虫眼鏡(部分拡大) #

マウスカーソルを中心とした3D切削パスのある一部を常に拡大表示する機能です。マウスカーソルを中心とした一定範囲の領域が拡大表示されます。

拡大ウィンドウ #

3D切削パスのある一部をマウスカーソルで指定した領域を拡大表示する機能です。マウス左クリックしたまま、拡大表示する個所をウインドウで囲むようにマウスカーソルを移動します。その位置で良ければマウス左クリックを離すと、その領域が拡大表示されます。

全体ズーム #

表示している回転方向はそのままに、3D切削パスを画面全体に収まるよう表示する機能です。

拡大縮小/移動はリセットされ、回転方向のみ適用された状態で、3D切削パスが画面全体に収まります。

視点変更(立体図形による操作) #

立体図形の面をクリックすると、その面に正対した視点に変更します。

平面クリック #

立体図形の面をクリックすると、その面に正対した視点に変更します。

2面エッジクリック #

立体図形の2面が合わさっている、縁の線分の箇所をクリックすると、そのエッジに正対した視点に変更します。

3面コーナークリック #

立体図形の角部をクリックすると、そのコーナーに正対した視点に変更します。

3Dパスのアニメーション表示 #

加工パスをアニメーションで表示させることができます。パスの表示ウインドウでアニメーションの設定を行います。

①アニメーション速度:3Dツールパスのアニメーション速度を実速度の1~10000%で調整できます。

②アニメーション表示期間:実加工の秒数で何秒間、アニメーション再生するか設定します。

アニメーションを再生する場合は、”アニメーション”のチェックボックスにチェックを入れ、再生ボタンをクリックします。切削力推移から、再生するツールパスの箇所を選択する事ができます。

アニメーションのチェックをいれた状態で、オレンジの線が切削力推移に表示され、そこからアニメーションがスタートします。再生したい場所はオレンジの線を左クリック+ドラッグで移動する事ができます。

B軸毎の表示 #

指定したB軸角度の切削パスを表示させることができます。

切削パスを別ウィンドウで表示 #

デフォルトはViewer画面右下に組み込まれています。切削パス表示の”ウィンドウ”から、別のウインドウにすることができます。

各種操作 #

画面左上のメニューから、工程データにかかわる様々な機能を使用する事ができます。

工程設計書出力
設計書比較
工程データEXCEL出力
切削抵抗一定化NCプログラム出力
・使用した登録工具一覧表示
・Excelチェックシート出力
・同一工程検索
工程データ重ね合わせ
切屑分断プログラム作成
・NCプログラム編集

工程設計書出力 #

表示している工程の工程設計書を出力します。”各種操作”の”工程設計書出力”をクリックすると、工程設計書設定の画面が表示されます。ここで、エアカット判定切削力を入力し(①)、”出力”をクリックすると(②)、Excel形式で工程設計書が出力されます。

出力されたExcelには、”工程設計書”、”切削時間パレート図”、”工具一覧”、”NCプログラム”が含まれます。また、”加工条件シート出力”で”有効”を選択すると、加工条件シートが追加されます。

設計書比較 #

工程設計書を読み込み、実際の加工と当初の設計値の比較ができます。”各種操作”の”設計書比較”をクリックすると、インポートするExcelファイルを指定します。(インポートする工程設計書の様式は、”工程設計書出力”からダウンロードしたExcelを活用ください)

左側にデータ収集した実績値、右側に工程設計書の設計値が比較表示されます。

工程データEXCEL出力 #

表示した工程データについて、以下のデータをExcel形式でダウンロードします。

・詳細データ(CutResult)
・加工条件(CuttingCondition 設定で選択した時のみ)
・加工時間のパレート図(Pareto)
・工具情報(ToolingList)
・使用したNCプログラム(プログラムNoのシート)
(それ以外のシートは設定シートです)

工程データ出力手順 #

”各種操作”の”工程データEXCEL出力”をクリックすると、以下のようにデータ出力設定の画面が表示されます。

①:出力ファイル名を入力します。 

②:データの出力間隔(行の間の時間間隔)を設定します。0.5~100の範囲で設定します。そのままでも問題ありませんが、長いサイクルタイムの工程を短い間隔で出力すると、複数のEXCELに分けて出力されます。

③:加工条件シート出力の有効・無効を選択します。

上記設定完了後、出力(④)を選択します。

出力されたデータの内容 #

Excelファイル内の各シートについて、以下の内容で構成されます。

詳細データ(CutResult) #

以下のデータが出力されます。アップデートで内容は随時更新されますので、都度内容をご確認ください。(2022年10月時点 130項目)

加工条件(CuttingCondition) #

加工順ごとに、使用工具・プログラム、加工条件などが一覧表示されます。(出力手順③で設定した時のみ)

工具情報(ToolingList) #

”工具設定”に登録されている工具情報が得られます。

使用したNCプログラム(0xxxx) #

NCに登録されているプログラムが表記されます。

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