概要 #
AIカテゴリの「異常検知AI作成」アプリは独自の特許技術を用いて、AIが各工程の「いつもと違う」を検出してユーザに通知したりすることができます。主軸やX軸やY軸やZ軸のロードメータ等の値を使っています。FANUCやOSPに関しては異常時に設備停止制御することも可能です。タップやドリル等の工具の異常検知・破損検知に使えるほか、設備故障による停止(いわゆるドカ停)を防ぐための予知保全にも活用できます。
異常検知AIのフロー #
Loggerでデータを取得した後のフローは以下のとおりです
1、Viewer上で異常検知の対象となるデータを選択
2、データ選別:どのデータが異常か正常かというのを設定
3、使用するAIを選択
4、クラウド上でAIをトレーニング
5、ViewerでAIの精度検証
6、Loggerに送ってAIでの判定
また、異常の通知はiPhoneアプリに行うことが可能であり、通知した履歴はViewerのAI異常検知履歴で閲覧することが可能です
事前準備 #
対象工程等の決定 #
対象としたい設備等をあらかじめ決めておいてください。また、対象設備/対象工程にはPADを設置してデータ取得済みである必要があります。
対象設備: 対象設備を決定(要KOM-MICS用端末設置)
対象工程: 対象工程を決定
対象工具: 対象工具を決定
対象行: NCプログラムのどの行の加工を対象とするか決定
対象データ: OKデータとNGデータがどれであるか 現場の記録を収集
対象設備のエッジ端末の設定 #
対象設備の AI を使って異常通知を行う場合は、以下の制限があります。 Windows8 モデル等をお使いの場合は、別の端末に変更が必要 です。
異常検知AI使用可能エッジ端末:
1、 Panasonic FZ G1 Windows10 モデル
2、 Lenovo Nano IoT + Intel neural compute stick2
3, NEXCOM Neu-X100 + Intel neural compute stick2
使用手順 #
AI作成 #
①:「AI」カテゴリーの「異常検知AI」アプリをクリック
②:「KOM-MICS工程データ」をクリック
③:対象とする設備を選択
④:「OK」をクリック
⑤:対象期間を選択
⑥:「NEXT」をクリック
⑦:対象工程/プログラムを選択
⑧:対象とするデータの日時を選択
⑨:「NEXT」をクリック
⑩:AIに入れるデータを選択。以下の中から1つ以上の選択を推奨
測定値(主軸負荷)
ロードメータX[%]
ロードメータY[%]
ロードメータZ[%])
⑪:「NEXT」をクリック
⑫:AIの対象とする工具を選択
⑬:「NEXT」をクリック
⑭:波形の表示数を選択 表示数が多いと時間がかかります
⑮:どのデータがOKでどのデータがNGかを選択
⑯:「NEXT」をクリック
⑰:AIを適用する範囲を選択
行範囲を指定する: プログラムの一部のみ使用(プログラムの編集で使用不可)⑲へ
全ての行を使用する(推奨): 対象工具の全データを使用(プログラム編集しても利用可)⑱へ
⑱:どの行を使用するかを選択※対処とする行での加工時間が短すぎると正常に判定できない
⑲:「NEXT」をクリックする
⑳:「自動」を選択
㉑:「NEXT」をクリック
㉒:AIに入れるデータの幅を設定。長い方が精度が高くなります
㉓:「NEXT」をクリック
㉔:正常データを学習用と推論用に分ける比率を選択(基本的には変更不要)
㉕:「NEXT」をクリック
㉖:作成するAIにわかりやすい名称を入力
㉗:「NEXT」をクリック
㉘:「学習・推論 開始」をクリック
AIの精度確認 #
異常検知AI結果 を参照
KOM-MICS用端末への異常検知AIの搭載 #
KOM-MICS用端末への異常検知AIの搭載 を参照ください
KOM-MICS用端末(PAD等)の設定 #
KOM-MICS用端末(PAD等)のAI設定 を参照ください