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01_基本操作編

1 min read

概要 #

 KOM-MICSを初めて使用するという方に向けて、KOM-MICSの構成やViewerの基本的な使い方を説明していきます。

KOM-MICSとは #

 KOM-MICSとは以下の3つのソフトウェアからなる、生産現場をみえる化し改善するツールです。
  ●Viewer
   データをみえる化し、生産現場改善するソフトウェア
  ●Cloud
   取得したデータを保存する領域
  ●Logger
   生産設備をつなげるためのロギングソフトウェア

 以下はYoutube上の紹介動画です。視聴して基本的なイメージをつかんでください。自動翻訳の英語字幕もONに出来ます。
(https://www.youtube.com/watch?v=GVCcarZgxaA)

Viewerの基本的な使い方 #

 ココでは基本的な使い方のみを説明します。各アプリの詳細は各アプリのマニュアルを参照ください。

メニュー画面 #

 Viewerを開くと以下のようなメニュー画面が表示されます。
   ①アプリのカテゴリを表示
   ②各アプリケーションを表示
①をクリックすることでそのカテゴリのアプリ一覧に移動し、②のアプリをクリックすることで各アプリケーションを使用することが出来ます。

リアルタイム稼働状況 #

 まずは「改善」カテゴリーの「リアルタイム稼働状況」アプリをクリックします

 アプリが立ち上がったら以下を実施します
  ①「表示設備選択」をクリック
  ②国名等をクリックし、表示する設備を複数選択
  ③「OK」をクリック

 設備等を選択すると以下のような形でリアルタイムの稼働状況が表示されます。
  ④各設備の名称を表示
  ⑤リアルタイムの稼働状況を表示。色で稼動状態が感覚的にわかる
   (緑系:動いて付加価値を生んでいる時間。溶接や加工など 赤系:停止している)

タイムチャート表示へジャンプ #

 「リアルタイム稼働状況」アプリにおいては現在の稼働状況を示していますが、Kom-micsではこういったデータを集計して別の形式でも表示できるようになっています。詳細を閲覧したい設備をダブルクリックすると、タイムチャート形式で過去の稼働状態を表示することが出来ます。
  ①詳細を確認したい設備をダブルクリック
  ②タイムチャートが表示される

 タイムチャートの表示形式は以下のようになっています。
  横軸:時刻
  縦軸:日付
  緑色部分:工程開始から完了までの区切り。プログラム名の他、品番・品名・工程名も表示可※
       ※表示にはプログラム中に特定のコメントを書く必要があります。
  赤色部分:停止
  (画面の上の方に、以下のような各色の稼働状態の意味が表示されています)


 また、クリックすることで工程内の稼働状態を拡大表示できます。
  ③対象工程をクリック
  ④クリックした工程の拡大された稼働状態が表示される
   (画面の上の方に各色の稼働状態の意味が表示されています)

工程データ表示へジャンプ #

 さらに詳細なデータをKom-micsでは閲覧可能です
  ①対象の工程をクリック
  ②拡大された稼働状態を「ダブルクリック」
  ③工程中の詳細なデータやプログラムが表示されます。
   (機械加工なら主軸負荷等、溶接なら電流等、熱処理なら温度等)

工程データの使用方法 #

概要 #

 「工程データ」では、工程中の詳細データ/指令プログラム/動作軌跡を表示して、対象工程を詳細に分析することが出来ます。
  ①工程中の詳細データを表示
  ②指令プログラム(NCプログラムやジョブ等)を表示
  ③動作軌跡を表示(カッターパスやロボット軌跡等)を表示

 ①②③の部分をそれぞれ左クリックすると、以下のように連動して他の部分の表示がハイライトされます。

工程中の詳細データの操作方法 #

 工程中の詳細データは以下のように操作することでいろいろな分析ができます。
[グラフの拡大縮小]
 拡大したい部分の左上で左クリックして、クリックしたまま右下に動かし、左クリックを離すとグラフが拡大されます。

 逆に、右下で左クリックしたまま左上にマウスを移動し、クリックを離すと拡大がもとに戻ります。

[拡大率を維持したままグラフを移動]
 グラフ上で右クリックしたままマウスを移動させると、拡大率を維持しままたグラフを平行移動することが出来ます。

[グラフ表示するデータの選択]
Kom-micsでは切削力や溶接電流だけでなく、様々なデータを取得しています。これは以下のような手順で表示できます。
  ①「表示値設定」をクリック
  ②表示したいデータを選択
  ③「OK」をクリック

 以下のように他のデータも表示されます。
 (以下は主軸負荷とロードメータXを同時に表示した例)

[表示する工具を選択]
 グラフの左下にある「工具」の部分から工具を選択することで、対象工具のみのデータをグラフや動作軌跡として表示できます。

指令プログラム(NCプログラムやジョブ)の操作方法 #

[プログラムの選択]
 プログラムの上部にあるプログラム名称をクリックすることで、その工程で実行したプログラムを閲覧することが出来ます。

[プログラム行のクリック]
 プログラムの行をクリックすることで、切削力のデータや動作軌跡のデータがを連動して表示することも可能です。

動作軌跡の操作方法(機械加工の場合) #

[拡大縮小]
 動作軌跡上でマウススクロールを上に回すと拡大が出来ます。

 逆にマウススクロールを下に回すと縮小が出来ます。

[平行移動]
 動作軌跡上で右クリックしながらマウスを動かすと、平行移動が可能です

[軌跡の選択]
 軌跡をクリックすることで、プログラムの対象行やその時の切削力等も同時にハイライトして表示されます。

[アニメーション表示]
 「アニメーション」のチェックボックスにチェックし、三角形の「再生ボタン」を押すことで切削のアニメーションが再生されます。工具が登録されていれば円柱状の工具が表示されます。

[アニメーションの設定]
 歯車ボタンをクリックするとアニメーションの設定が出てきます。そこで様々な設定が可能です。
  ①「歯車ボタン」をクリック
  ②アニメーション速度 や アニメーションの表示期間 を設定
  ③「OK」をクリック

[別ウィンドウで表示(大きく表示)]
 ウインドウ化ボタンを押すと大きく表示されます。また、最小化ボタンを押すと表示をもとに戻すこともできます。

動作軌跡の操作方法 [TCHMORE連携](溶接ロボットの場合) #

溶接ロボットの場合、動作軌跡の表示をTCHMOREとの連携により表示します。
[TCHMOREの起動]
 ①「ロボットアイコン」をクリック

[ロボット/ワークモデルの選択、TCHMOREの表示]
 ①対象設備のロボットモデルファイルを選択
 ②対象品番のワークモデルファイルを選択
  ※①・②はKOM-MICSにモデル登録されている場合は、自動で読み込まれるので操作不要です。
 ③「表示」をクリック
 ④TCHMOREのウィンドウが表示される

[KOM-MICSデータとTCHMOREの連携]
 ①通信有無の「有」のチェックボックスにチェック
 ②「グラフ」や「JOBの命令部分」をクリック

KOM-MICSで選択した命令部分とTCHMOREが連動して動きます。

[アニメーションの再生/設定]
実際の動作をアニメーションで確認できます。
 ①「再生ボタン」を押す
アニメーション停止中であれば、再生位置をTCHMOREを見ながら変更でます。
 ②スクロールバーを左右にドラッグ
再生の速度を実際の速度に対する比率で設定できます。
 ③「アニメーション速度設定」のスクロールバーを左右にドラッグ

生データの出力(工程データEXCEL出力) #

 これまで表示した内容の生データをExcelファイルで出力し、自分で詳細な解析を行うことも可能です。出力手順は以下の通りです。
  ①左上の「各種操作」をクリック
  ②「工程データEXCEL出力」をクリック
  ③「出力」をクリック

 以下のようなExcelファイルが出力されます。Excelで自分の好きなように解析できます。

他のアプリへのジャンプ #

 このほかにも様々なアプリケーションにジャンプすることが出来ます
  ①左上の「各種操作」をクリック
  ②使用したいアプリをクリック

日次集計モニタ #

 「工程データ」のような形で詳細なデータも取得していますが、Kom-micsでは俯瞰した見方も可能です。複数設備を横断して稼働率をみるようにできます。

 「管理」カテゴリの「日次集計モニタ」をクリックします。

 以下のような画面が表示されるので、手順に従って設定ください
  ①「設備選択」をクリックして一覧で稼働率等を表示したい設備を選択
  ②一覧で表示する期間を選択
  ③ソートする列を選択
  ④「更新」をクリック

 以下のような画面が表示されます。横軸が日付、縦軸が各設備で各日の稼働率を色付きで表示しています。赤系が低稼働率、緑系が高稼働率を示しています。

 このような形でKom-micsでは詳細なデータだけではなく、俯瞰したデータも取得閲覧ができます。

KOM-MICSを使った改善手順 #

 こういったデータを使うことで、改善検討も可能です。引き続き「02_機械加工_改善検討編」や「03_溶接_改善検討編」を参照ください。

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